クロノスの飛翔 中村航
第二次大戦中、中国戦線にいた永史は、戦鳩の係りとして、一羽の鳩と共にあった・・
その名はクロノス・・
だが、部隊が壊滅した敵襲に際し、クロノスも撃たれてしまう・・
十年後、新聞記者となった永史は、社の鳩たちの中にクロノスそっくりの雛を見つける・・
長じてクセなどもそっくりに育っていく雛に、社の鳩係は永史のためにクロノスと通称をつけた・・
安保闘争のさなか、不審な動きをする閉鎖されているはずの空港で、
永史は重大なものを目撃する・・
情報を委ねたクロノスの飛ぶ先は、五十年間その場所に立ち続けた新聞社・・
PR