光媒の花 道尾秀介
六編・・
痴呆の母と暮らす印章店の主人・・
幼いころ父の別荘で出会った女性と、三十年に一度の笹の花・・
川原に虫取りに通う幼い兄妹・・
浮浪者に襲われかけて・・
兄妹が出会ったもう一人の浮浪者・・
彼が抱える少年の日の痛み・・
彼女が教えてくれた、世界を袋に抱える方法・・
祖父と暮らす、耳の聞こえなくなった少女・・
彼らの部屋から盗まれた大金と、少女が聞いた音・・
入院することになった教員の姉と、大嫌いな母・・
父が死んだとたんに明るくなった母・・
担任の女教師と、苗字の変わるクラスの少女・・
全体にやんわりと恐怖と絶望、後悔の香りがただようなか、
最後の二編に救われる・・
風媒花、虫媒花・・
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