円環少女　サークリットガール　１　バベル再臨　　　　長谷敏司

古くから、地球には多くの魔法使いがいた・・
彼らは元は、それぞれの故郷である魔法世界から、何らかの事情で地球に移された者たちだった・・
魔法世界の人々は地球を地獄と呼び、人類を悪鬼と呼んでいた・・
人類は、奇跡である魔法現象を観測した瞬間、それを消去してしまう・・
魔法使い達にとって絶望の地・・
それゆえ、格好の流刑地であり、また絶好の実験地ともなった・・

地獄へと落とされた魔法使いの大半は重罪人か政治犯で、刻印魔導師と呼ばれる彼らには、
敵対する魔法使い百人を倒すまで開放されないという刑罰が与えられた・・
それは実質の死刑宣告・・

彼ら刻印魔導師を管理使役して敵を倒す役目を負うのは、公館に所属する専任係官・・
武原仁はその一人だった・・
彼に下げ渡された刻印魔導師は、本来ならこの刑は与えられないはずの小学生、メイゼル・・
彼は彼女を戦わせまいとするが、事件に巻き込まれる・・

再演大系魔術に目覚める女子高生倉本きずな・・
彼女をさらう騎士団の目的と、きずなの父親の思い・・